
本当に暑いが、木蔭へ入ると涼しくてとても爽やか。しかしこの時期のアンタナナリブは、いつもならもっと底冷えがするはず。ホテルを出て散歩をしたが、やはりおかしい。もうジャカランダの花が咲いている。いつもなら10月末に咲く花だ。
地球の温暖化は、深刻な問題だ。
ハワイに住み始めた頃は、このジャカランダが咲く頃になるとコーヒーの花が満開となった。しかし14年後にハワイを離れた時には、コーヒーの開花はもっと早くなっていた。これは世界的に言えることで、どこの産地も開花と収穫期がずれてきている。
四季がはっきり分かれている日本の人々から、「熱帯は寒くないから生活しやすいけど、季節感が無いでしょう?』と良く聞かれたが、熱帯には熱帯なりに季節の変わり目がある。しかしそれも北半球と南半球では、半年ずれているのが面白い。
ジャカランダの思い出は、グアテマラの首都グアテマラ市の中心部を走るレフォルマ通りの街路樹。4月になると鮮やかな紫色の花が付き素晴らしかった。ハワイ島コナでは、カイナリウからケアラケクアの途中にある巨木は、やはり3月から4月になると満開の紫の花をつけ春の訪れを教えてくれたが、最近どう言う事情か知らないが、切り倒されたと噂に聞いた。とても残念だ。
アフリカの人々は、ジャカランダをアフリカ原産と思っているし、中米では中米原産と信じている。実は、僕もつい最近まで中米だと思っていたが、アレキシスからブラジル産だと聞いて驚いた。
アレキシスは、1960年代にマダガスカルから日本への国費留学生第一号として、東京農業大学大学院で学んだ人。帰国後伊藤忠商事マダガスカル事務所に勤務して、現在は所長を務めている商社マンだ。しかし農業を勉強した人だから、その方面の造形は深く広大な自宅の庭には椰子の木のコレクションがあり、また数種類のバオバブの木も植えてある。
更に母校の農大の進化学研究所マダガスカル事務所を、敷地内に建てているのには驚かされた。
今まで9月にこの島を訪問したことはなかったと思う。だから今回は、この時期ならではの植物を見ることができたので紹介したい。
先ずは、アーモンドの花。この時期が開花で、小さな白い花をたくさん付けていた。熱帯の海岸にはよく生えているが、それがアーモンドの木で、枝に付く楕円の平べったい実の中身がアーモンドの実だと知る日本人は少ない。
ライチの実が膨らんできた。マダガスカルのライチシーズンは12月のクリスマス前後だから、あと数か月でこの青い実も真っ赤なおいしそうなライチになる。ハワイのライチシーズンが、6月からだからまさしく半年ずれている。
日本では珍しいが、アフリカの東海岸やマダガスカルの湿地帯で良く見掛けるティフォノドロムもご紹介しよう。
一見バナナのように見えるが、意外にこれがサトイモ科の植物だ。アレキスシ曰く、湯がけば食用になると言うが、これまでのこの地域を何度も旅して一度も食卓に上って来なかったことを考えると、それほどうまいものではないのだろう。
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