失われたコーヒー、まだ誰もその価値を見出していないコーヒーを探し求めて旅してきた。
いつしか人は僕をコーヒーハンターと呼ぶようになった...

コーヒー探訪記

2008年7月16日 マダガスカル②

昨夜遅くアンタナナリブから陸路7時間かけて、バトマンドリー村に着いた。初めてこの村を訪れた1999年当時は、首都から普通で12時間、雨期には16時間かかったことを思えば雲泥の差だ。

中国系のコンコン

この村の僕の常宿Casadoraのオーナー、コンコン氏は、いつものように暖かく僕を迎えてくれたが、僕は疲れ果てていて夕食も食べずに寝てしまった。そのおかげで今朝は、元気良く目が覚めた。さすが南半球だ。今は真冬。午前6時でもまだ外は薄暗かったが、いつものように散歩に出た。ホテルの目の前が自然の運河、少し迂回するとインド洋に面した海岸に出る。僕のお気に入りの散歩コースだ。また今日も漁師達が、浜で出港の準備をしている。6時15分、だいぶ明るくなってきた。手漕ぎボートを構えて、海に向かって出漁しようとする漁民を、インド洋の荒波がそうはさせまいと阻んで来る。40分近くこの戦いを見ていたが、出漁できた船は皆無だった。シスター達が教会で待っているから、僕はホテルに引き揚げたが、漁師達が気掛かりだった。

漁師の出漁

日本では、原油高騰で抗議する漁業関係者が出漁を見合わせたが、この国の漁師は原油高騰とはまったく無関係で、毎日ひたすら人力で波と闘いながら漁をしている。自然を相手に仕事をするのは、どこの国でもたいへんだ。

Casadoraは、コッテージが立ち並び、母屋がレストランになっている。まるでリゾートホテルのように思えるだろうが、部屋の窓にガラスは無く、木戸を閉めると真っ暗になってしまうし、寝室とバスルームを仕切るドアも無く、湯船なしのシャワーだけで、シャワーを引っ掛けるフックもない。マラリア発生地だけに、天井から吊るされた蚊帳がベッドを覆っている。しかし僕には、とても居心地の良いホテルだ。

コンコン亭コテージ

水圧が低くて、時間によっては直ぐに水に変わってしまうが、何しろお湯が出る!電気も終日点く。(停電になると自家発電機を回してくれる。)またコンコンが、おいしいもの大好きの大食漢だから、レストランの食事がおいしい。このホテルを見つけるまでこの町で泊っていたホテルは、仕事が終わってからホテルに帰るのが辛かった。狭く侘しい部屋に、シャワーから垂れる水滴を手に溜めて体を洗い、雑巾のような臭いタオルで体を拭く日々だった。

コンコン亭の部屋にはマラリアよけの蚊帳が付いている。

今日は、修道院のシスター達に会いに行く日だ。去年から準備したコングスタの苗を、いよいよ今月植える。その最終確認だ。

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