失われたコーヒー、まだ誰もその価値を見出していないコーヒーを探し求めて旅してきた。
いつしか人は僕をコーヒーハンターと呼ぶようになった...

コーヒー探訪記

2008年8月12日 ニューヨーク

成田を発ち、午前11時にニューヨークのジョン F. ケネディー空港に着いた。乗り継ぎ便は、ニュージャージのニューワーク空港から午後4時に出るコロンビア行きだ。
タクシーを飛ばしてマンハッタンにある、RA(Rainforest Allianceレインフォレスト・アライアンス)の本部に向かった。農業部門マネージャーのサブリナ・ビジランテとお昼を食べる約束をしてある。

生産者と話をするサブリナ

彼女と初めて知り合ったのは、2003年の10月だった。RAの認証コーヒーの啓発活動のため、彼女が初めて日本を訪れたときに行ったセミナーを、僕が聞きに行ったときのことだった。当時は、国際価格が大暴落し、コーヒー・クライシスと言われた2001年の影響がまだ残り、相場は低迷していた。

生産者の窮状を目の当たりに見て来た僕は、この状況が続けば安全でおいしいコーヒーが飲めなくなると危惧していた。その時、サブリナからRAの理念を聞かされた。本当に驚いた。もっと早くから知っていれば良かったと後悔したが、幸い当時働いていたUCCの社長もこの活動に理解を示し、まだ遅くはないと日本での活動を始めた。

それ以来、彼女とは大親友になった。

今日は、今回10月に行う一連のサステイナブル・コーヒー関連のシンポジウムやフォーラムの打ち合わせと近況報告を兼ねて昼食を一緒にする約束をしていた。

RA本部近くのイタリアレストランに行き、8月のニューヨークとは思えないほど気持ちの良い日だったのでテラスで食事をした。

2003年当時は、グアテマラとエル・サルバドルくらいにしか認証農園がなかったのに、彼女の頑張りで南米でも数多くの農園が認証を得て、最近ではエチオピアやインドネシアにも普及している。

その代わり彼女も僕と同じくらい、海外を飛び回っている。1月に会った時は疲れ切った顔をしていたが、今日はとっても元気だった。明日から2週間休暇を取ってブラジルに行くのだそうだ。

10月には、サステイナブル・コーヒーのイベントを開催する。17日には業界向けにSCAJのビックサイトの展示会場で、18日には浜松町のエコプラザで毎日アースデーと一般向け、場所を変えて19日には名古屋で名古屋市とCOP10に向けて、生物多様性とコーヒーがテーマのイベントとなる予定だ。

久々に彼女と日本で一緒に仕事をするのが楽しみだ。

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