
パナマのボルカン地区にいます。
ここも昨年の天候異変で30%程度減産です。11月に豪雨に見舞われてチリキ・ビエホ川が、増水して周辺に大変な被害を及ぼしました。火山灰質の当地は、水の力で脆くも川の形も周辺の景色も変わっていました。赤くなり始め収穫を待っていたコーヒーチェリーは、この大雨で樹から落ちてしまいました。川を見下ろす高台に位置する親友のカルメン農園のカルロスの水洗工場も、斜面が増水で浸食された為危険が迫っています。
水洗工場から農園に向かう道が浸食されて為に、1月に来た時も大きく迂回して、辛うじて流されずに済んだ橋を渡って行きましたが、僕が帰った直後に襲った2回目の豪雨が数日間続き、更に河川を浸食してしまい、今回は別の迂回路で農園にたどり着きました。この橋が流されるのも時間の問題です。そうなると農園に行く道がなくなってしまう。
2回目の豪雨は、強風も伴っていた為に各地で木が倒れ、それによる送電線の断線が起き、ボルカン地区では1週間電気が止まってしまいました。
2月といえばまだ収穫期間中ですから、自家発電機を持たない精選工場は、果肉除去機も回せません。その為にこの期間中に収穫したコーヒーは、非水洗(チェリーのまま乾燥させる)でプロセスしたそうです。
パナマのボルカンコーヒーで非水洗は本当に珍しいです。しかし珍しいということは、生産者が慣れていないというリスクもあり、カルロスも品質と更に売れるかがとても心配だったそうですが、幸いアメリカの業者が気に入ってくれて完売したと喜んでいました。
しかしカルロス曰く、「メキシコ以南のラテンアメリカ諸国の排出するCO2は世界の2%しかないのに、我々は天候異変でこんなに迷惑を被っている。何もしないで大量にCO2を排出している国は、もっと世界レベルで真剣に取り組まなくてはいけない!」と声を大きくしていました。
彼の山荘風の家でピクスバエ(pixbae:椰子の新芽のパロミートは有名ですが、これはその実で、蒸かしてたべると栗のような風味でとてもおいしい)をつまみにワインを飲みながら、夜遅くまでコーヒーの話に花が咲きました。
メールアドレスをご登録頂きますと、今後、コーヒーハンター「ホセ川島」より、活動に関するニュースレターをお送りさせて頂きます。