失われたコーヒー、まだ誰もその価値を見出していないコーヒーを探し求めて旅してきた。
いつしか人は僕をコーヒーハンターと呼ぶようになった...

コーヒー探訪記

2009年6月10日 パナマ ボケテ

バル火山の南側ボケテにいます。
もちろんここも11月の洪水で被害を受けています。ボケテの町からリカルドのコトワ農園に行く橋は流されてしまいました。幸い2月の停電は、ボルカンほど長くはなく2日ほどで電気が戻ったそうです。それにリカルドは、発電機を持っているので通常通り精選ができました。
しかし強風には参ったと頭を抱えています。カリブ海側から吹いてくる湿り気をもった風が、バル火山の山脈にぶつかって太平洋側のボケテ、ボルカンに雨を降らせます。この季節外れの強風と大雨が最近非常に増えた上に長期間続きます。

乾燥の終わったコーヒーは、湿度を一定に保った倉庫で寝かして熟成させます。英語ではcuring(キュワリング)、スペイン語ではrepozo(レポソ)といってどちらも休ませるという意味です。
日本では、なかなか体験できないのですが、乾燥が終わったばかりのコーヒーは、安定していないのでおいしくありません。意外に思われるでしょうが、採れたて精選したてのコーヒーは、おいしくありません。
repozo用倉庫と除湿機.jpgパナマのコーヒー産地は、北部のコスタリカ国境チリキ県にあります。パナマ市内からパンアメリカンハイウエイを6時間ほど北上すると、チリキ県の県都ダビッドに着きます。ダビッドからバル火山を見て、右回りに行くとボケテに行き、左回りに行くとボルカンに行けます。
前述のように雨季になると大量の雨が降る地域ですから、熟成させる倉庫も除湿機を入れて湿度を65%位に保つようにします。そしてrepozoは、暗所で温度も一定で外から湿った空気が入らないようにして行います。
パーチメントのままじっくり熟成させ、出荷直前に脱穀/精選して出荷されます。

ノーベ族の女性達と一緒に豆の選別.jpg

この地域は、パナマの先住民ノーベ族が多く住み、農園や精選工場の労働者もほとんどノーベの人達です。
独自の言語と文化を持っているノーベの人達は、滅多に見たことのない日本人の僕に警戒しているのか、あまり愛想がよくありません。まあ焦らず少しずつ付き合っていけば、いつか仲良くしてくれるでしょう。

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